自立訓練(生活訓練)という障害福祉サービスをご存知でしょうか。
この記事では実際に通所している筆者が、経験談を交えて自立訓練を利用するときのポイントについてご紹介したいと思います(^^)
自立訓練(生活訓練)とは
自立訓練(生活訓練)は障害福祉サービスの一つです。
障害福祉サービスは大きく分けて、訓練等給付と介護給付の2つがあります。
この記事で紹介しているのは訓練等給付の自立訓練(生活訓練)です。
自立訓練の概要は以下のとおり
自立した日常生活又は社会生活を営むことが出来るよう、定める期間において、身体機能又は生活能力の向上のために必要な訓練を行うもの。
厚生労働省
なんだか難しくてよくわからん……
簡単に説明すると、自立訓練に通うことで生活リズム等を整え、働くまでの準備性を高めることを目的としたサービスです。
- ずっと家にいて働けるか不安
- 働くまでに体力をつけたい
- 昼夜逆転生活を送っている
- 自分のペースで就職に向けて進めていきたい
という人に向いています。
わたしは長いこと家に引きこもっていたので、このサービスを利用するのにも勇気がいりました…。
障害手帳を取得していない人でも、診断や通院があれば自治体の判断により利用可能な場合があるので相談してみましょう。
費用はほとんどの人が無料で利用されている場合が多いです。
収入によって負担する上限額が決まっているので、自分の負担上限額がいくらになるかは住んでいる市区町村の障害福祉課で確認できます。
ただし交通費は自己負担です。
利用期間は2年間と決まっています。
スケジュール
わたしが通っている自立訓練の一日の流れになります。
事業所によって異なります。
- 9:20~9:25朝礼・ラジオ体操
- 9:30~11:45プログラム
- 11:45~12:45お昼休み(面談)
お昼ごはんは持参。コンビニで買ったものを持ち込んでもいいし、外で食べてくるのも可。
- 12:45~15:00プログラム
- 15:05~15:10終礼
- 15:10~15:30面談
午前と午後の部に分かれていて、どちらかだけ通所してもいいし朝から通しで通っている方も居ます。
わたしは午後の部(12:45~)だけ、はじめは週に一回の通所からスタートしました。
慣れてきたら徐々に増やして、現在は週に三回通っています。
プログラム
これも事業所によって異なります。
あくまでも一例です。
- 講座…マナー講座、リラクゼーション講座
- 活動・作業…オフィスワーク(PC入力、事務補助業務等)、トライワーク(軽作業や事業所外での作業)、自立活動、体力アップ
- その他…社会見学、先輩の話、月に1回のレクリエーション活動
主に簡単な軽作業をしています。
一人で黙々と作業するのが好きなので書類のファイリング・仕分け、ピッキングがとても楽しい!
自分がどの作業に向いているのかわかるようになるよ
自立訓練に通所するメリットはこちら↓
利用までの大まかな流れ
- ステップ1住んでいる市区町村へ相談する
- ステップ2見学・体験
- ステップ3障害福祉サービス受給者証の交付手続き
- ステップ4利用開始
大まかな流れはこのような感じ。
ここで重要ポイントをご説明します。
見学・体験に行こう(重要)
候補が見つかったら、ひとまず見学に行ってみましょう。
事業所によって、どのような人が利用しているか・プログラムの内容・雰囲気などが全然違います。
これは見学に行かないと分からないことなんですよね……
実際に体験もできます。
体験してみて、合わなかったらまた他を探してみましょう。
前述のとおり、利用期間が2年間と決まっています。
自分に合った事業所選びが重要です。
わたしは発達障害者支援センターの支援者に同行してもらって3箇所見学に行きました!
発達障害者支援センターについては↓↓を御覧ください。
わたしは発達障害のある人に特化した事業所を選びました。
利用者は全員発達障害のある方で、二次障害がある方も利用されています。
そこで3日間体験をしました。
疲れたらすぐに休める個室スペース(横にもなれる)があったり、机に仕切りが置いてあり個別で作業が出来るように工夫されていたりと発達障害の特性に配慮があるところが決め手でした。
そして何より、静かな空間で居心地が良かった!!
騒がしい環境が苦手なわたしにとっては重要ポイントでした
何ヶ所か見学・体験に行き、自分に合った事業所を見つけよう!
さいごに
事業所を決める時に大事なことは、見学・体験に行くことです。
定められた2年間を有効に使うためにも、慎重に選ぶことをおすすめします。
自分に合うところが決まれば、まずは少しずつ通所して慣れていきましょう。
焦らずゆっくりと自分のペースで進んでいくことが大切です。
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